「相手を変えよう」をやめれば人は助けてくれる

あたりまえの話ですが、

この世の中は自分だけがいるのではありません。

他の人がいます。それもたくさんの人が。

あなたに関わりのある人をあげてみてください。

それだけでも結構たくさんの人がいると思います。

他の人がいるから、楽しく、豊かな人生になる。

他の人のおかげさまで、自分も生きていける。

他の人は、やっぱりかけがえのない存在なのですが、

自分一人ではなく、他の人がいるからこそ起きる問題もあります。

他の人との人間関係の中では、

  • 「なんでそんなことするかな?(言うかな?)」とか、
  • 「何回言ったらわかるんかな?人の話全然聞いてないんちゃう?」とか、
  • 「その態度はないよな?」とか、

そういった場面に遭遇します。

仕事場でも、家庭でも、まぁ、色々あると思います。

「えっ?毎日そんなコトばっかりって?」(笑)

そんなとき人は、無意識に自分の正当性を示そうとするのかもしれません。

  1. 「こちらが正しい」
  2. 「あいつが間違っている」

ぶっちゃけ「人のせいにしている」ってことですね。

最近の日韓関係の問題を見ても、それ以外でも、

世界のあらゆる問題は、基本的にその前提の論争になっている気がします。

そんな「人のせい」にしている場面って案外たくさんあると思うのですが、

世界情勢とか、外交の問題はともかく、

我々の日常、その視点で果たして、問題は解決するのでしょうか?

本日はそのあたりのことを話したいと思います。

先日ある会社で、社長が、社内の問題点を話されていました。

  • 仕事場が整理整頓されていない
  • 業務の進捗報告が上がってこない
  • 決められたやり方を守ってない人がいる

など。

それを社長は

「これは、会社のためを考えたら絶対必要でやるべきことですよね?だから、いつも注意してるんです。」

とおっしゃいました。

私が

「社長が注意してうまく行きましたか?」

と尋ねると、

社長:「何回言ってもやってくれないです。逆にスタッフは私のことを煙たがっているみたいで、抵抗感をヒシヒシと感じます。」

私:「社長、例えば、今社長がやろうと思っていたことがあるとします。そのときに奥さんに「早くアレやっといてや!」って言われたらどう思いますか?」

社長:「ブチ切れてケンカになりますね。」

私:「そのとき奥さんは社長のことをどんな人と考えていると思いますか?」

社長:「何回言うてもやらないヤツだと考えていると思います。」

私:「それで、奥さんがやって欲しいことを社長はやると思いますか?」

社長:「意地でもやらへん!という気になりますね。(笑)」

私:「これって社内のことと同じですよね?」

社長:「ほんまですね。(笑)」

社内のことに置き換えると、

  1. 社長の目的は「スタッフに改善のための取り組みをして欲しい」です。
  2. そして社長は、スタッフのことを「中々やらないヤツら」と考えています。
  3. だから無意識に「スタッフ(他の人)を変えないといけない」と考えているのです。
  4. それで、その「オマエが悪い、変われよ!」という意図のエネルギーだけがスタッフに伝わります。
  5. スタッフがそのエネルギーを受け取ると「オマエのいうことなんか聞いてやるか!」」となります。
  6. その結果、社長の目的は果たせない結果になっていたのです。

では、どうすれば良いのか?

それは、

  1. 「正しい、正しくないは、社内ではなく、自分の中にある」ということ
  2. 「相手を変えようとしている」ことに気づいて「自分の中で解決する」こと

それに気づくことです。

社内やスタッフの行いに見えることは、実は社長の価値基準の投影です。

相手を変えることはできませんが、自分の中のことは変えようと思えば変えられます。

「相手を変えること」をやめれば、相手は助けてくれるのではないでしょうか?

あなたは、他の人に見えることで腹がたつことってありますか?

そのとき、あなたの中で、何を「正しい、正しくない」と考えていますか?

それは「相手の問題」でしょうか?「あなたの問題」でしょうか?

あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。

本日は以上です。

ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。

それではまた会いましょう。

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