「好き嫌い」で選ぶと見えなくなるモノ

「好き嫌い」で選ぶこと。

世間的には好き嫌いがあることは、
あまりほめられたことではないようなイメージがありますが、

私の中ではいいイメージで捉えていました。

  • 好きなことをやる(イヤなことはやりたくない)
  • 好きな人とつきあう(イヤな人とはつきあいたくない)
  • 好きなものに囲まれて生活する(イヤなものに囲まれたくない)

「好き嫌いで選ぶ」って自然なことだし、
一番大切な基準だと思っていました。

「好き嫌い」で選ぶことが一番正しい
とさえ思っていました。

でも、「そうとも言えないな」ということが
最近わかりました。

好き嫌いで選ぼうとして、

目の前のことが正確に見えなくなって
判断を見誤ることもあると思ったのです。

本日は「好き嫌い」で選ぶときにどんな思考になっているのか?
そのとき目の前がどんな世界に見えているのか?

そんな話をしたいと思います。

これからのお話は、実際にあった会話をベースにしておりますが、
そのままお話しすると、支障や誤解が生まれるかもしれませんので、
背景など脚色しております、ご了承を。

ある会社の人が、インターンシップに来た学生の話をしてくれました。

私が「インターンシップどうでしたか?」と話しかけると、
「なんか違和感あるんですよね。」という答えが返ってきました。

「学生から積極的に話しかけてくることがないし、
 会食の席でも「もてなしてもらって当然」という態度で、

 社員が片付けているのを見ても、手伝わずに話しているし、
 発言も自分中心目線での発言が多かったように思うんです。

 別に、気遣えよとか、ありがとうと言って欲しい
 とかじゃないんですけどね。」

私は
「わかります、わかります。「あ、やります。」とか
 「今日はありがとうございました。」とかあるもんですよね。」
と返すと、

「もしこんな学生なら一緒に働きたくないと思うんですよね。
 働きたくないイヤなヤツと働くって、
 それでいいのかな?って思うんです。」

それを聞いて私は共感しました。
「もっともだな」と思いました。

「採用する上で一番大切なことだな」とも思いました。

で、数日後、全く違う場で親しい友人との飲みの席で
その話をしたんですね。

「こんなヤツは最低だよね!」
「やっぱりダメだよね!」

みたいな感じで話してたんだと思うのですが、

しばらくだまって聞いていた友人にこう言われました。

「それって、お前の好き嫌いの基準じゃないの?
 それが本当に一緒に仕事をする上で必要な基準なのかな?」

てっきり共感してくれると思っていた私は
しばらくフリーズしていたと思います。

そして、次の瞬間、
好き嫌いの中に自分の感情が入っていたこと
に気づいたのです。

その感情は、

  • やってもらったことには感謝を示さないとダメ
  • 周りを気遣えない人はダメ
  • 自分中心に考えるヤツは最低
  • 嫌いなヤツと仕事するってアカンよね?

そんな私の価値観から生まれたものでした。

で、私が持っている価値観をよく見てみると

  • 「そんなに大切なことではない」
  • 「自分の好き嫌いの基準は別のこと」
  • 「こうでなければならない」といった縛りである

ということに気づいたのです。

自分の価値観から出てきた感情によって
大切にしなければならないことが見えなくなっていました。

「好き嫌いで選ぶ」ことはイイと思いますが、

「その好き嫌いは本当だろうか?」
そんな視点が必要だなと思わせてくれた出来事でした。

あなたは、「こんなヤツはアカン」
と思ったことはありますか?

なぜアカンと思っているのか?
そこにあなたの感情はありますか?

そのアカンはそんなにアカンことなんでしょうか?

あなたのビジネスが
少しでも良くなると幸いです。

本日は以上です。

ここまでお付き合いしていただいて
ありがとうございました。

それではまた会いましょう。

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